ご利用者にとって良いことは何なのか?
相手への深い共感や理解はGenkiGroupが掲げる「共に生きる」の根幹です。共感力が高まれば相手にとって良いことは何なのか、そのためにどんな介護をすれば実現できるのか?その好奇心こそが次の介護につながります。
オムツ0や機械浴0の取り組み、様々な工夫はそうしたマインドから生まれました。
介護や多職種のスペシャリストを目指す「専門職コース」と管理職を目指す「管理職コース」 があり、自身の目指したいコースに進むことができます。
キャリアパス研修では、eラーニングを導入しており、等級にあった研修を受講します。 また、一部実地研修も行っています。
入職された全職員が受講する【入職時研修】【基礎研修】では、理事長講話をはじめとして、グループの基本理念からヒヤリハットの対応、身体拘束をはじめとする虐待防止のための講座など合計50個以上の動画を受講します。
介護に関わる現場はケアマネージャー、理学療法士、作業療法士、栄養士など多角的な分野で介護に取り組みます。GenkiGroupの教育の仕組みとして自己の専門職を高めることと、異なる分野での学びを得ることも推奨しています。
他分野での理解が高まることで介護の現場を多角的に捉えることができ、連携が円滑になります。
施設へ入居されたご主人を探す奥様。
ご主人が入居される前に入院されていた病院へ、毎日タクシーをつかって訪問する奥様。
施設としても奥様の気持ちを何とか和らげてあげたい、安心させてあげたいと考えていた。
病院とタクシー会社、施設が連携をとれるよう、職員から提案。
奥様がタクシーを呼ばれた際は、病院ではなくご主人が入居されている施設まで送って頂けるようにご協力いただけるようになりました。
寡黙なご主人でしたが、毎日奥様と会えるようになり、職員との交流も増え活気が湧いた様子が見られるようになりました。
在宅支援をしている、塩分制限のあるご利用者への調理援助で塩分高めのものを多く依頼されているものの、少しずつ塩分を減らしていきたい。
訪問する職員同士で連携し、一か月間で調理するメニューを予め決め誰でも作れる減塩料理を企画。
始めのうちは味がしないと不満が聞かれていたが具材そのもの味を活かせる魚料理・サラダをメインに作成。一か月後には正常値の血圧を維持できるようになり1日6gをキープできるようになりました。
高血圧に対しての知識も増え、ご利用者へのサービスの質の向上に繋がりました。
通所することになかなか意欲が湧かない新規のご利用者がおり、目的や生きがいを持って通所を利用してほしい、どうすれば良いかと事業所内で検討。
農業を営んでいたご利用者に、畑作業の場をデイサービスで設ける。
農園の草取りや土のこと、栽培するものなどをご利用者本人が考えて行うことで生きがいの回復ができました。
そのおかげか杖や車いすも使わず、元気に活き活きと畑作業をされる様子が見られます。
年々身体の重度化により、近所に散歩へ出ることもままならないご利用者へ季節を感じてほしい。
園芸クラブを始め、季節の花から始まり、胡瓜、茄子とベットサイドやテーブルで鑑賞、居室から収穫ができるようにとプランターで行いました。また、家族会へ呼びかけ植木の移動や花壇作りを行い、ご利用者、ご家族と職員と供に植えた500本のチューリップの球根。
それから毎日のように庭へ出てチューリップを眺め「きれいね」「見事ね」と会話が弾み「チューリップ」の歌を歌いながら楽しむ事ができました。
ご利用者より、近々結婚50周年の結婚記念日との話しがありました。職員同士で話し合い、何かサプライズ出来ないかと考えていると、ご利用者ご本人より奥様に50年間の感謝の手紙を送りたいとの希望がありました。
ご利用者が奥様宛に書かれた手紙を施設の車でご自宅までお連れし、お渡しすることを計画。
結果としては結婚記念日の当日、奥様が施設に来られ、お手紙を渡されました。
奥様も涙ながらに感動され、ご利用者の想いに寄り添い携わった職員との信頼関係がより深まる出来事でした。
お誕生日をお祝いする企画のお話し。
ご利用者の昔懐かしい思い出をまた感じてほしい。
ご利用者が長年経営していた旅館の雰囲気を感じ、当時よく行かれていたお蕎麦屋さんで大好きなお蕎麦を召し上がって頂く、というイベントを企画。
ご家族と入念に打ち合わせをし、サプライズでお誕生日当日に外出をしました。
物静かで穏やかな方ですが旅館の跡地に着くと、「ここは旅館の所だよね?!」と、目を見開きながら驚き、通いなれた馴染みあるお蕎麦屋さんでも、普段は食の細いご利用者が「懐かしい味だね~」と、
お話されながら全て召し上がられました。
気持ちがふさぎ込み気力も無くし、車いす生活をしていた認知症のご利用者に生きがいを持ってほしい。
どうにか生きがいを持ってほしいという思いで、過去の思い出写真や知人からのメッセージを集めてご利用者にプレゼントをすることにしました。するとある日ご利用者Aさんが「ここに行きたい。」写真を見ておっしゃりました。そこには家族とAさんが思い出の場所で肩を組んでいる姿がありました。
「行きましょう!」
スタッフは企画をして家族とAさんを思い出の場所にお連れすることにしました。
「写真をとりましょうか」とお声がけした時に、なんと立てなかったAさんが車いすから立ち上がったのです。ご家族もスタッフもとても驚きました。
そして昔の写真と同じように肩を組んで写真をとることが出来ました。
ご家族もAさんも涙を流し流ら喜んでくれ、その日から前向きな行動、言葉が増え毎日をイキイキと過ごされるようになりました。