介護の仕事に対して「大変な仕事」というイメージを抱く方も多くいるかもしれませんが、GenkiGroupは時代に合わせた働き方を実現すべく、ペーパーレスを実現するためのタブレット端末導入、介助ロボットの導入など、積極的にIT機器の導入実施。介護職員の業務効率化を実現、また肉体的な負担を軽減し、働きやすい環境づくりに力を入れております。
私が勤務する施設では、介護表などの記録業務をタブレット端末で行っています。もともとは手書きで紙に記入する形だったのですが、その場合はまず記入する用紙を探すところからはじめなくてはなりませんでした。
さらに全員がパソコンを使えるというわけではなかったため、紙に記録した内容をパソコンが使える職員が入力し、データ化するといった二度手間が発生していました。
しかしタブレット端末で記録業務を行うワークフローへと変更したことにより、書類からパソコンへ入力する二度手間はなくなり、ペーパーレスになったことで煩わしい書類管理もなくなるなど、業務が効率化しています。
また、介護表の入力テンプレートを用意することにより、食事、入浴、トイレといった基本的なご利用者の行動に対して特記事項だけを入力・チェックできる機能もあるため、紙で管理していたときよりも危険予測がしやすくなります。
そして思わぬアクシデントが発生したときに、これまではステーション等からデジカメを取ってきて撮影して、写真を印刷して、検証するといったことを行っていましたが、いまはタブレット端末だけで完結するため、日々の業務だけでなく、アクシデント時にもとても活躍していると感じています。
GenkiGroupでは、施設によってインカム(無線機)の導入を行っています。介護の現場では、他の職員と連絡を取らなくてはいけない場面がしばしばあるのですが、もし他の職員を呼び出したいと思った場合、インカムがないと電話機があるところまで移動しなくてはいけません。広い施設ではその移動時間が無駄であるため、業務の効率化としてインカムはとても便利です。
特にご利用者の急変時は、即座に連絡が取れることはもちろん、他のご利用者を不安にさせることなく職員に連絡できるという利点もあります。
また、複数の職員に伝えなければいけないことがある場合、これまでは伝達漏れが発生してしまうこともありましたが、インカムによって複数人同時に伝えられるため、「わたしは聞いていません」といったことがなくなります。
そして、現場レベルでインカムが重宝するのは、作業しながら聞けることです。ご利用者のおむつを交換する、トイレの介助をするといったことをしながら業務連絡を聞くことができるため、他の職員全員の業務が終わるのを待ったり、職員を探しに行ったりといったことが必要なくなるので、より目の前にいらっしゃるご利用者の介助に集中できます。
そしてGenkiGroupでは、入浴リフトや離床アシストロボットなど、電動の福祉機器導入も積極的に行っています。 介護の現場では、介護職員ひとりでは介助ができないシチュエーションというのは多々あります。たとえば機械浴を行う場合、最低でも2人、理想としては3人の介護職員が必要です。ただし、その場合は他の職員を呼ぶ必要があり、非常に時間と工数がかかってしまっていました。
また無理にひとりで介助をしようとして、介護職員が体を痛めてしまったり、ご利用者にケガをさせてしまうリスクもあります。しかし、福祉機器があることで介護職員ひとりで介助ができるようになり、他の職員を呼ぶ手間も省けました。
そして福祉機器の導入は、ご利用者にもメリットが多くあります。たとえば入浴リフトを用いることで介護職員ひとりで対応できるため、入浴のタイミングを臨機応変に変えることができます。そのため、ご利用者が入浴したいときに入浴できるため、よりご利用者視点でのサービスを提供できるようになりました。
いまだ介護の仕事はキツい仕事という印象を抱く方は多いかもしれませんが、GenkiGroupはこうしたテクノロジーを利用し、時代に合わせた働き方を実現しているため、こうした取り組みを知ってもらい、個人的には介護の仕事を目指す人が少しでも増えれば嬉しいですね。